なぜ記録が診察で役立つのか
頭痛外来の診察は、医師が問診で症状の経過を聞くことから始まります。痛みはその場で言葉にするのが難しいものですが、日々の記録があれば、いつ、どのくらいの頻度で、どんな頭痛が起きたかを正確に伝えられます。市販薬でやり過ごしてきた方でも、1週間分の記録があれば十分な材料になります。特に、繰り返す頭痛の場合、医師は「いつ、どんなときに起きやすいか」という傾向を手がかりにします。記録は、記憶だけに頼らず経過を共有するための基礎資料です。
記録しておきたい項目
医師の判断に役立つのは、次のような項目です。
- 発症した日時と、痛みが続いた時間
- 痛む場所(後頭部、こめかみなど)
- 痛みの性質(ズキンズキンする、重いなど)
- 痛みの強さ(0〜10の数字で記録)
- 吐き気など、痛み以外の症状
- その日に飲んだ薬の名前と量
- 睡眠時間や仕事、生活の状況
強さを数字で残しておくと、診察室で「どのくらい痛かったか」を言葉にしやすくなります。市販薬を飲んだ日は、薬の名前と量も残しておくと、医師が確認しやすくなります。
記録の続け方と持参方法
スマホのメモ機能や手帳で十分です。長く書こうとせず、1日数行の短い箇条書きで1〜2週間続けてみてください。記録は当日中に短く書くのがおすすめです。後から思い出そうとすると、細かい点が曖昧になりがちだからです。気になる項目があれば、その日の出来事や天気などを一言添えてもよいでしょう。記録は紙でもデータでも、診察日にそのまま見せながら話せば医師に伝わります。
診察での伝え方と注意点
診察では「いつから始まったか」「どのくらいの頻度か」「市販薬を使っているか」を最初に伝えると話が進みやすくなります。また、困っていることや不安に思っていることも、遠慮せず伝えてください。なお、本記事は医療アドバイスではなく一般情報提供であり、診断・治療は医師の判断によるものです。症状が急に強くなった場合や、いつもと違う変化がある場合は、記事の内容にかかわらず速やかに医療機関へ相談してください。
次の一歩
1〜2週間の記録がたまったら、かかりつけ医か頭痛外来へ相談してみましょう。何を話せばいいか分からなくても、記録があれば大丈夫です。まずは今日の頭痛から、日時と痛みの強さをメモしてみてください。