依頼のタイミング
保険会社から示談案が提示される前に相談するのが基本だ。治療が終わってからでも相談は可能だが、後遺障害が疑われる場合や過失割合に争いがある場合は、早い段階での相談が望ましい。示談書に署名すると内容の変更が難しくなるため、納得できない提示を受けたら署名前に相談する。
知っておきたい基礎用語
示談は、賠償金額などについて当事者間で合意すること。後遺障害等級は、事故後の症状が残った場合に、自賠責保険の基準で認定される程度の区分だ。過失割合は、事故の責任割合で、賠償額の減額に影響する。
費用の仕組み
着手金と成功報酬が一般的な体系だ。着手金は依頼時に支払い、成功報酬は示談が成立した場合などに発生する。弁護士費用特約があれば自己負担を抑えられる可能性があるため、保険契約書で特約の有無を事前に確認する。事務所によって条件は異なるので、複数の事務所に見積もりを依頼し、費用体系を明示しているか確認する。
直接交渉と依頼の比較
| 比較項目 | 保険会社と直接交渉 | 弁護士に依頼する場合 |
|---|
| 費用負担 | 原則弁護士費用はかからない | 着手金・成功報酬が発生。特約の有無で変動 |
| 手続き負担 | 本人がやり取りを行う | 弁護士が交渉・書類作成を代行 |
| 成果の不確実性 | 提示額ベースになりがち。増額は保証されない | 交渉余地は増え得るが増額・等級認定は保証されない |
| 適した状況 | 軽微で争いがなく納得できる提示額の場合 | 後遺障害が疑われる・過失割合に争いがある場合 |
直接交渉は費用がかからない反面、本人が保険会社とのやり取りを担う。弁護士依頼は手続き負担を軽減できるが、増額や等級認定が保証されるわけではない。どちらが適するかは事案による。
相談前に準備するもの
診断書、治療費明細、保険証券、事故の写真やメモを持参する。相談時は、担当弁護士、対応時間、成功報酬の発生条件、示談の進め方を質問し、回答が明確かどうかも判断材料にする。
注意点
示談金の増額や後遺障害等級の認定は、事案によって結果が異なり、記事では保証しない。依頼前に金額や成果を約束する事務所の説明は、慎重に吟味してほしい。本記事は一般的な情報提供であり、個別の法的助言ではない。個別の事案は日本弁護士連合会や法テラスなど専門機関へ相談する。