まず疑うのは「効果の断定」ではなく「主張の根拠」
患者が読む文章では、症例写真や体験談そのものより、「必ず治る」「他院では不可能」といった断定が問題になりやすい。Googleのコンテンツポリシーは、権威ある科学的合意に反する有害な健康主張を禁じ、虚偽や不実の情報でサービスを宣伝する行為も認めていない。逆に言えば、根拠を示せる範囲の説明は残せる。判断軸は、表現の強さではなく、その主張を第三者が検証できるかどうかだ。
処方薬と未承認製品は「販売」の線で切れる
ポリシー上、処方薬のオンライン販売を促す内容、未承認の薬剤・サプリメントの販売を促す内容は扱いが分かれる。通販ページや「ネットで処方」型の導線は、医療広告の適法性とは別に、プラットフォーム側で表示されない可能性がある。院内で扱う医薬品の紹介と、購入を促す導線を同じページに置くかどうかは、公開前の設計段階で決めておきたい。とくに購入ボタンや外部モールへの遷移は、紹介記事と役割が異なる。同じ院内でも、説明用のページと販売導線は分けて設計するのが安全だ。
提携・監修の表示は事実だけ
「大学病院と提携」「学会推薦」といった表示は、実際の関係や承認がない場合、誤解を招く表示にあたる。提携先、監修者、資格は、確認できる範囲で記載したい。「地域一番」「評判」といった比較表現も、根拠の提示がないまま順位や優位性を示すと、読者を誤解させる表示になり得る。
公開前チェックの実際
原稿を書き終えてから直すと修正範囲が広がる。診療内容、写真、体験談、料金、広告文を同じ表で並べ、根拠資料の有無を列に置く。判断が割れやすいのは、症例写真の説明文と、患者の言葉をそのまま載せた体験談だ。担当者だけで決めず、施術者と広報の両方が読む。公開後の修正履歴も残しておくと、次の原稿で同じ迷いを繰り返さない。
この整理の限界
Googleのポリシーは改定されることがあり、掲載面と広告出稿側では定めも分かれる。日本の法令や審査への適合性までは本稿で扱えない。公開前には、法的な確認と、実際に使う広告製品のポリシー確認を並行して行いたい。
次にやること
掲載中の一文を一つ選び、誰が読んでも同じ意味に取れるか、根拠を出せるかを確認する。この二問で残せない表現は、公開前に書き換え、確認日を記録しておく。